金型・精密加工業に特化したM&A・事業承継支援
金型M&A総合センターについて
金型は、自動車、家電、電子部品、医療機器、日用品、住宅設備をはじめ、さまざまな製品の量産を支える生産財です。同じ図面があっても、設計者の意図を読み、加工条件を決め、仕上げ、組付け、トライ、補修までつなげられなければ、同じ品質の金型を安定してつくることはできません。設備、図面、CAD/CAMデータ、金型台帳、成形・プレス条件、補修履歴、測定記録、そして熟練技能者や協力会社との関係が結び付いて、はじめて「次の現場でも回る仕事」になります。
※画像はイメージです。
金型M&A総合センターは、株式会社M&A Doが運営する、金型会社・精密加工会社向けのM&A・事業承継相談窓口です。射出成形金型、プレス金型、ダイカスト金型、鍛造・鋳造金型、精密金型、金型設計、CAD/CAM、補修・メンテナンス、治具・検査具・専用機、金属・精密加工などを対象に、決算書だけでは伝わりにくい現場の価値を整理します。
1. 金型M&A総合センターは、会社と現場を次へつなぐ専門相談窓口です
金型会社の事業承継は、株式や資産の名義を変えるだけでは完了しません。受注の背景、得意とする型種、設備の使い方、加工プログラム、仕上げの判断、トライ時の調整、突発補修の段取り、主要顧客との窓口、地域の外注網まで引き継いで、初めて取引先の生産を支え続けることができます。当センターは、M&Aの手続きと金型現場の実務を切り離さず、承継後も仕事が回る条件を整理することを重視しています。
相談の対象は、すでに売却を決意した経営者だけではありません。「数年後に引退したいが準備の順番が分からない」「親族や従業員への承継と第三者承継を比べたい」「古い設備が多くても買い手に評価されるのか確認したい」「売却は未定だが、どのような会社が候補になるのか知りたい」といった検討初期の相談にも対応しています。社名、所在地、顧客名、品番などを伏せた段階で、譲渡可能性、想定される候補先、守りたい条件、必要な資料を確認できます。
譲受を検討する企業に対しては、希望する型種、地域、売上規模、設備、技術領域、顧客業界、内製化したい工程、投資方針、買収後の運営体制などを確認します。買い手の希望と譲渡企業の強みが合うだけでなく、従業員、設備、量産中の型、外注先、顧客対応を無理なく引き継げるかまで見据えます。単に売り手と買い手を紹介するのではなく、双方が判断できる情報をそろえ、承継後の姿を具体化するための窓口です。
2. 金型業界に特化する理由――決算書と機械一覧だけでは価値を説明できません
一般的な企業評価では、売上、利益、純資産、借入、キャッシュフローなどの財務数値が重視されます。もちろん金型会社でも財務は重要ですが、それだけでは競争力や継続性を十分に表せません。同じ年式のマシニングセンタを持つ会社でも、加工できる最大ワーク、要求精度、無人運転の運用、CAMポスト、治工具、保全状況、段取り時間、加工を判断する技能者によって、実際の生産能力は異なります。
また、金型は新作を納めた時点で仕事が終わるとは限りません。量産立上げ、設計変更、改造、摩耗部品の交換、突発修理、補給品対応など、長期にわたる関係が続きます。型の所有者、保管場所、累積ショット、補修・改造履歴、予備部品、成形条件、初品測定データが整理されているかは、承継後の対応力に直結します。紙図面や職人のノートにしか残っていない情報も、所在と判断者を確認すれば、承継準備の出発点にできます。
さらに、金型製作は一社ですべてを完結しているとは限りません。鋼材、モールドベース、ガンドリル、熱処理、表面処理、磨き、溶接補修、トライ、重量物運送など、地域の協力会社との連携によって納期と品質が支えられています。決算書上の外注費だけでは、そのネットワークの代替可能性や信頼関係は見えません。当センターは、型種、工程、設備、技術資料、人材、外注網を関連付け、買い手が承継後の生産を想像できる形に整えます。
3. 対象領域――金型製作から補修、治具、精密加工まで幅広く相談できます
精密金型・微細加工金型設計・CAD/CAM補修・メンテナンス治具・精密加工
公開されている相談対象には、射出成形金型、プレス金型(順送・単発)、ダイカスト金型、鍛造金型、鋳造・シェル・ロストワックス金型、ゴム・熱硬化性樹脂金型、精密金型・微細加工が含まれます。さらに、金型設計・CAD/CAM、金型補修・メンテナンス、治具・検査具・専用機、金属・精密加工、成形・量産一体型の事業なども相談領域として案内されています。
射出成形金型では、入れ子、スライド、コアピン、ガス抜き、冷却回路、ホットランナー、成形条件、トライ・補修履歴などを確認します。プレス金型では、順送型・単発型の別、送りピッチ、プレス能力、ダイハイト、クリアランス、パンチ・ダイ、予備部品、保全体制が重要です。ダイカスト金型では、ショット数、ヒートチェック、焼付き・溶損、冷却回路、肉盛り補修、緊急対応の体制が継続性に影響します。
精密加工や金型設計では、5軸マシニングセンタ、放電加工機、ワイヤー放電加工機、研削盤、三次元測定機、CAD/CAM、電極・NCデータ、測定プログラム、工程別の外注網を確認します。単店舗・小規模企業から複数拠点を持つ会社まで、規模だけで相談可否を決めるものではありません。特定型種に深い技能がある、量産型の保全に強い、短納期補修に対応できる、特定の顧客業界で品質要求を理解しているなど、事業ごとの強みを個別に整理します。
4. 譲渡をご検討の経営者へ――守りたい条件から承継の形を考えます
譲渡を考えるきっかけは、後継者不在だけではありません。設備更新に大きな投資が必要、採用や技能継承に不安がある、主要顧客の調達方針が変化している、経営者の年齢や健康を考えて引退時期を決めたい、別事業へ経営資源を集中したいなど、事情は会社ごとに異なります。最初に「なぜ承継を考えるのか」を言葉にすると、希望時期、価格、従業員の雇用、拠点、顧客対応、経営者の継続関与などの優先順位が見えやすくなります。
金型会社では、経営者自身が営業、見積り、設計判断、工程調整、最終仕上げ、顧客対応を担っていることがあります。その場合、経営者が退任した後に何が残り、どの業務を誰に引き継ぐかを整理する必要があります。一定期間は顧問や技術指導として関与する、顧客ごとの窓口を段階的に移す、見積りや加工判断を標準化するなど、引継ぎ条件を譲渡交渉に組み込むことができます。
希望条件には、従業員の雇用・待遇、工場や設備の維持、地域の協力会社との取引、量産中の型や補修責任、顧客への説明時期、社名・ブランド、個人保証の扱いなどがあります。すべての希望がそのまま実現するとは限りませんが、価格以外の条件を早い段階で明確にすれば、候補先との相性を比較しやすくなります。当センターは売却を急がせるのではなく、親族承継、従業員承継、第三者承継、事業改善後の再検討なども含め、経営者が納得できる選択肢を整理します。
5. 譲受をご検討の企業へ――工程補完と買収後の運営まで具体化します
金型・精密加工会社の譲受は、単なる売上規模の拡大だけでなく、工程の内製化、設備能力の獲得、技能者の確保、顧客業界の拡大、地域展開、補修対応力の強化につながる可能性があります。設計に強い会社が仕上げ・トライ機能を得る、切削を内製化したい会社が設備と人材を引き継ぐ、量産メーカーが金型保全機能を確保するといった目的も考えられます。
買い手登録では、希望エリア、型種、売上規模、スタッフ体制、設備、内製化したい工程、顧客業界などを確認します。射出成形、順送・単発プレス、ダイカスト、鍛造・鋳造、精密加工、設計・CAD/CAM、補修・メンテナンス、治具・検査具など、希望領域がまだ完全に決まっていなくても登録できます。ただし、登録は案件紹介や成約を保証するものではなく、フォーム送信時点で秘密保持契約、仲介契約、FA契約が成立するものでもありません。
候補案件を検討するときは、機械の名称や台数だけでなく、自社の受注と組み合わせて稼働させられるか、設備移設か拠点継続か、技能者が残る見込みはあるか、図面や加工データを適法に利用できるか、顧客承認や取引継続に何が必要かを確認します。買収後に新しい管理方法を一方的に導入すると現場が混乱することもあります。設備投資、従業員説明、量産中の型修理、顧客対応、外注先の継続まで含むPMI計画を、成約前から考えることが重要です。
6. 企業価値は、財務と「継続する仕事・残る技術・引き継げる資料」で考えます
企業価値を考える際には、売上、営業利益、EBITDA、純資産、借入、リース、運転資金などの財務情報を確認します。そのうえで、顧客別・品番別の売上構成、新作・改造・補修・量産保全の比率、受注の継続性、設備能力、品質保証、技能者、図面・データ、型管理、協力会社などを見ます。財務数値が同程度でも、承継後に仕事が続く根拠が明確な会社ほど、買い手が事業計画を立てやすくなります。
設備は簿価や年式だけでは評価できません。古い設備でも、適切に保全され、必要精度を満たし、現に利益を生む仕事で稼働している場合があります。一方、新しい設備でも、専任者が退職すれば動かせない、必要なCAMポストや治工具が引き継げない、将来の更新費用が大きいといったリスクがあります。設備台帳、保全記録、稼働状況、加工実績、付帯設備、クレーン能力、設置環境を確認し、実際の仕事と結び付けて説明します。
正常収益力の整理も必要です。経営者個人に依存する営業や技術、家族従業員の給与、役員報酬、一時的な設備投資や修繕、特殊な受注増減などを確認し、承継後に継続可能な利益を考えます。企業価値算定は一定の前提に基づく参考情報であり、鑑定や成約価格の保証ではありません。希望価格だけを先に置くのではなく、根拠となる強みと買い手が負担するリスクを整理し、価格、雇用、引継ぎ、設備投資などを総合的に比較します。
7. 設備の価値――機械の型式・年式だけでなく、仕事との組み合わせを見ます
金型・精密加工会社では、マシニングセンタ、5軸加工機、放電加工機、ワイヤー放電加工機、研削盤、旋盤、フライス盤、三次元測定機、プレス、成形機など、多様な設備が使われています。評価では、メーカー、型式、年式、取得価格、簿価、リース残高に加え、ストローク、最大ワーク、最大型重量、加工精度、回転数、電極や工具、無人運転、稼働率、保全履歴、故障状況を確認します。
付帯条件も見落とせません。工場の床荷重、電源、空調、集塵、油や廃液の管理、クレーン能力、搬入口、レイアウト、測定環境が変われば、同じ機械でも能力を発揮できない場合があります。移設する場合は、解体・運搬・据付け・精度出し・再稼働に費用と時間がかかります。現在の工場を継続利用する場合は、土地・建物、賃貸借、用途、設備保守、環境上の確認も必要です。
設備と人材・データの結び付きも重要です。どの担当者が段取りやプログラムを行い、どのCAM・ポストを使用し、治工具や標準条件がどこにあるのかを確認します。保有しているだけの休眠設備と、特定顧客の継続受注を支える設備は、意味が異なります。設備一覧をつくるだけでなく、「どの製品・型に使うか」「どの工程のボトルネックか」「今後どの程度の更新投資が必要か」まで整理することで、買い手が承継後の生産能力を判断しやすくなります。
8. 図面・CAD/CAM・知的財産――使う権限と再現できる状態を確認します

金型会社には、2D・3D図面、STEP・IGES等の中間データ、CADの生データ、CAMデータ、電極データ、NCプログラム、ポストプロセッサ、三次元測定プログラム、成形・プレス条件表、初品測定記録など、多くの技術情報があります。ファイルが存在するだけでは不十分で、保存場所、版数、変更履歴、使用ソフトとバージョン、担当者、バックアップ、再利用可否を確認する必要があります。
顧客から支給された図面やデータ、顧客所有の金型、秘密保持契約の対象となる情報は、譲渡企業が自由に移転・利用できるとは限りません。所有権、著作権、営業秘密、契約上の利用範囲、再委託・再開示、返却・削除義務を確認します。特許、実用新案、意匠、商標、独自ノウハウがある場合も、名義、権利範囲、更新、第三者権利との関係を個別に確認することが大切です。
紙図面しかない、担当者の端末に分散している、命名規則が統一されていない場合でも、相談できないわけではありません。重要なのは、現状を正確に把握し、承継前に何を優先して整理するかを決めることです。図面と現物の照合、最新版の特定、加工・測定データの関連付け、アクセス権の設定、バックアップ、退職者アカウントの確認などを進めます。技術情報は企業価値の源泉であると同時に顧客の秘密でもあるため、価値説明と情報保護を両立させます。
9. 金型台帳・所有権・補修履歴――量産を止めないための基礎情報です
金型台帳では、顧客品番、型番、号機、所有者、保管場所、製作年、最終使用、累積ショット、型の状態、変更履歴、補修履歴、交換部品、予備品、設計データ、量産条件などを確認します。自社所有、顧客所有、支給・預かりの区分を明確にし、現物と記録を突き合わせることで、譲渡対象と引継ぎ責任を整理します。
金型の保管は、場所と費用を要する重要な論点です。長期間使われていない休眠型、補給品対応のため残している型、所有者や廃棄条件が曖昧な型がある場合、保管料、保守、返却、廃棄、移送の取決めを確認します。設計変更番号、改造内容、肉盛りや部品交換、摩耗・破損の状況が分からなければ、承継後の補修や再製作に時間がかかり、顧客の生産へ影響する可能性があります。
新作、改造、補修、量産保全、特急対応の売上と採算を分けて把握することも有効です。トライ後の追加対応が、当初仕様の不足、寸法不適合、顧客都合の設計変更、量産摩耗のどれに当たるかで、見積りや請求の考え方が変わります。注文書、見積り、作業履歴まで整理すれば、買い手は顧客関係の継続性と収益構造を理解しやすくなります。台帳が未整備でも、現物、図面、伝票、担当者の記憶を順番に結び付けるところから準備できます。
10. 技能者と地域の外注網――機械では代替できない承継価値を見える化します

設計、CAD/CAM、切削、放電、ワイヤー、研削、磨き、仕上げ、組付け、トライ、測定、溶接補修。金型製作には複数の専門技能が必要です。誰がどの工程を担い、どの型種・材料・精度に強く、判断をどのように伝えているかを整理します。資格や勤続年数だけでなく、見積り、加工方法、工具選定、異常対応、顧客との技術折衝など、属人的になっている業務を確認します。
技能承継では、マニュアルを作るだけで十分とは限りません。実際の仕事を通じて、ベテランと若手が一緒に判断する期間、加工条件や不具合事例を記録する仕組み、複数担当者が対応できる体制をつくることが重要です。譲渡条件として、従業員の雇用、給与・勤務地、役割、引継ぎ期間、旧経営者や熟練者の継続関与を検討します。ただし、従業員本人の意思も関係するため、将来の在籍を保証するものではありません。
鋼材、モールドベース、熱処理、表面処理、ガンドリル、磨き、溶接、トライ、重量物運送などの協力先も、事業の一部です。外注単価だけでなく、得意領域、品質、リードタイム、特急対応、支払条件、契約、後継者、距離を確認します。買い手が既存の協力会社との関係を維持するのか、自社グループへ切り替えるのかによって、納期、原価、品質が変わります。地域の雇用と供給網を残したいという希望も、譲渡条件やPMI計画へ落とし込みます。
11. 秘密保持――社名・顧客・品番・図面を必要な段階まで守ります
金型会社の譲渡検討情報が外部へ伝わると、従業員の不安、顧客や金融機関との関係、競合先への技術流出に影響するおそれがあります。当センターは、必要最小限の情報取得、ノンネーム化、アクセス制限、秘密保持契約、段階的開示を組み合わせる方針を公開しています。初期相談では、会社名や具体的な所在地、主要顧客、特殊品番が特定されない形で、型種、地域、売上規模、設備、譲渡理由、希望条件などを整理できます。
候補先に関心と検討能力があることを確認し、NDAを締結した後も、すべてを一度に開示するわけではありません。社名、顧客、品番別売上、従業員情報、図面、CAD/CAMデータ、金型台帳、成形条件、補修履歴などについて、必要性、利用目的、開示先、範囲、再開示禁止、返却・削除条件を確認します。候補先ごとの事前承諾を前提とし、技術情報は原則として初期段階で詳細開示しない方針です。
相談フォームには、取引先名、個別品番、図面番号、従業員の健康情報、未公表の営業秘密など、初期相談に不要な情報を入力しないよう案内されています。紙資料、電子ファイル、メール、クラウドのいずれも、アクセス権限と保管期間を限定します。情報漏えい、誤送信、不正アクセスが疑われる場合は、影響範囲を確認し、必要な通知・報告・再発防止を行う方針です。秘密保持は書面だけでなく、誰に、何を、いつ見せたかを管理する実務として運用します。
12. 料金方針――譲渡側の0円範囲と、対象外費用・買い手側条件を分けます
相談料・着手金・月額報酬・中間金・成功報酬
他サービス・既存契約、外部専門家への直接依頼、登記・税務・法務手続、公租公課、設備移設等の実費は個別に確認します。
金型M&A総合センターを通じて新たに相談・契約する譲渡企業向け支援について、当センターが譲渡企業様から受領する相談料、着手金、月額報酬、中間金、成功報酬は0円と明記されています。会社名を出す前の相談から、価値整理、候補先打診、資料開示、条件交渉まで、費用面の不安を抑えて検討を始めやすい設計です。フォーム送信だけで譲渡意思や支援契約、専任義務、費用負担が確定することもありません。
一方、「譲渡企業様の手数料0円」は、M&Aに関係するすべての支出が0円になる意味ではありません。株式会社M&A Doの他サービス、本サイトを介さない既存契約、外部専門家への直接依頼費用、登記・税務・法務手続、公租公課などは適用対象外です。案件によっては、弁護士、税理士、公認会計士、社会保険労務士、司法書士、環境・不動産・知財の専門家費用、契約や設備移設に伴う実費が生じることがあります。対象外費用が生じる場合は発生前に説明する方針です。
譲受候補先等から報酬を受領する場合は、個別契約の前に算定基準、支払時期、最低手数料の有無、相手方から受領する報酬の有無を説明するとしています。買い手登録が無料で行えることと、個別案件の支援報酬まで一律0円であることは同じではありません。支援形態が仲介かFAか、支援範囲、契約期間、中途解約、直接交渉、専任、テール条項を含め、契約前に自社へ適用される条件を確認することが重要です。
13. 相談から候補先探索・条件交渉まで、段階的に進めます
- 1匿名相談守りたい条件を整理
- 2価値整理財務と現場情報を確認
- 3候補先設計工程・地域・相性を比較
- 4段階開示NDA後に必要情報を共有
- 5条件交渉価格と非価格条件を調整
- 6調査・契約DDと最終条件を確認
- 7引継ぎ・PMI量産と現場を止めず移行
第一段階は匿名相談です。譲渡理由、希望時期、守りたい条件、主な型種、設備、人材、顧客業界などを、開示できる範囲で確認します。この時点で社名や顧客名を出す必要はありません。資料が揃っていなくても、金型台帳が未整備でも構いません。現状を確認し、追加で準備すべき項目と、譲渡以外を含む選択肢を整理します。
第二段階は価値整理です。財務、顧客・品番別売上、設備、図面、金型台帳、成形条件、補修履歴、技能者、外注先、契約などを棚卸しし、ノンネーム資料や候補先向けの説明資料へまとめます。第三段階では、型種、地域、顧客業界、工程の補完関係、資金、雇用・技能承継の方針、PMI体制から候補先像を設計します。候補先についても、確認できる範囲で事業実態、買収目的、資金面、コンプライアンス、情報管理、PMI体制を確認します。
第四段階は秘密保持と段階的開示です。候補先の関心と適格性を確認したうえでNDAを締結し、譲渡企業様の同意を得て必要な情報を順次開示します。第五段階では、面談、意向表明、基本合意、デューデリジェンス、最終契約へ進みます。価格だけでなく、従業員、顧客説明、設備、型の保管・補修、技術移管、経営者保証、引継ぎ期間などを交渉します。各段階で次へ進むかを判断でき、候補先紹介、希望価格、M&A成立、特定時期での成約が保証されるものではありません。
14. デューデリジェンスと契約――懸念を早めに確認し、責任範囲を明確にします
デューデリジェンスでは、財務、税務、法務、労務、事業、設備、不動産、環境、知的財産、IT・情報管理などを、案件に応じて確認します。財務資料の整合、顧客・品番別売上、原価、在庫、借入、リース、未払金、設備投資を確認し、正常収益力と必要運転資金を検討します。取引基本契約、秘密保持、品質保証、賃貸借、設備リース、外注、保険、許認可など、事業継続に必要な契約の承継可否も重要です。
金型業界固有の確認として、金型の所有権・保管、顧客承認、図面・データの利用権、設計変更・補修履歴、型の状態、量産中の対応責任、設備精度、保全、環境負荷、技能者の在籍、協力会社の継続などがあります。過去の不具合、追加対応、クレーム、保証、補修費の負担が曖昧な場合は、成約後に紛争となる可能性があります。不明点を隠すのではなく、事実、原因、対応状況を整理し、価格、契約、引継ぎ計画へ反映します。
基本合意では、価格レンジ、スキーム、独占交渉、調査、スケジュールなどを確認します。最終契約では、譲渡対象、価格、支払条件、クロージング条件、表明保証、補償、競業避止、従業員、取引先、設備、金型・資料、引継ぎ義務などを定めます。当センターは重要な意思決定を当事者に代わって行うものではなく、企業価値算定や候補先調査も結果を保証するものではありません。専門判断が必要な事項は、相手方から独立した弁護士、税理士等への確認やセカンドオピニオンを検討します。
15. PMI・引継ぎ――成約後も量産・補修・顧客対応を止めない計画を立てます
M&Aの成約は、承継の終点ではなく新しい運営の始点です。最初の数か月に、従業員説明、顧客・金融機関・取引先への連絡、権限移管、設備保全、品質管理、会計・勤怠・ITの統合、図面・データ管理、外注先契約などを進めます。誰が、いつ、何を決めるのかを事前に定め、旧経営者と新経営者の指示が重複しないようにします。
金型会社では、量産中の型や突発修理を止めないことが最優先になる場合があります。顧客別の連絡先、緊急対応、予備部品、補修判断、トライ先、運送手配を確認し、引継ぎ期間中は旧担当者と新担当者が一緒に対応できる体制を検討します。CAD/CAM、NC、測定データの保存場所と権限を移し、紙図面・現物・金型台帳の対応関係を確認します。設備移設や更新を行う場合も、生産停止期間、代替工程、顧客承認を考慮して実施します。
人材面では、従業員が承継の目的と自分の処遇を理解できるよう、説明内容と時期を整えます。熟練者の技能移転、若手育成、採用、評価・賃金制度の統合を一度に変えるのではなく、現場の強みを理解したうえで優先順位を付けます。成約後は、売上・利益だけでなく、納期、品質、不具合、設備稼働、従業員在籍、顧客・外注先からの反応を確認します。PMIを契約前から設計することで、買収後の混乱を抑え、譲渡企業が残したい雇用・技能・顧客関係を守りやすくします。
16. 運営方針、ガイドライン、注意事項――透明性のある意思決定を支えます
金型M&A総合センターの運営会社は株式会社M&A Doです。公開会社情報では、本社は東京都港区北青山一丁目3番1号 アールキューブ青山3階、設立は2021年4月2日、資本金は1,000万円、事業内容はM&A仲介・アドバイザリー、スカウト型M&A、事業承継、後継者スカウト、PMI支援、企業価値評価などとされています。運営会社は中小企業庁のM&A支援機関登録制度の登録支援機関データベースに掲載されていますが、登録は個別案件の成約や支援結果を保証するものではありません。
当センターは、中小M&Aガイドライン第3版の趣旨を踏まえ、秘密保持、費用、支援範囲、利益相反、リスクを説明する方針です。仲介者として双方に関与する場合、価格、支払条件、表明保証、従業員処遇、取引先説明などで利害が対立する可能性があります。そのため、支援形態、報酬、情報開示範囲、意思決定の主体を明確にし、重大な利害対立や専門判断がある事項では、独立した専門家への確認を推奨します。契約や意思決定を不当に急がせず、疑問や異議がある場合は苦情・相談窓口を利用できます。
本サイトと本ページは、M&A・事業承継に関する一般的な情報提供を目的とし、個別案件の法務、税務、会計、労務、許認可、環境、不動産、知的財産、企業価値評価その他の専門的助言を構成するものではありません。掲載内容の合理的な確認に努める方針ですが、完全性、正確性、最新性、特定目的への適合性を保証するものではありません。相談・登録によって、候補先紹介、希望価格、成約、経営者保証の解除、従業員・取引先の継続、買収後の業績が保証されることもありません。正式な支援範囲、料金、権利義務は、相談時点の案内と個別契約で確認してください。
17. よくある質問と相談窓口
Q1. まだ売却を決めていなくても相談できますか?
はい。売却時期が未定の段階や、親族・従業員承継と第三者承継を比較したい段階から相談できます。譲渡理由、守りたい条件、候補先像、必要資料、開示順序を整理してから、実際に進めるかを判断できます。相談やフォーム送信だけで譲渡意思、支援契約、専任義務、費用負担が確定することはありません。
Q2. 社名、顧客名、品番を伏せたまま相談できますか?
初期相談は、会社や顧客を特定できる情報を伏せて行えます。型種、大まかな地域、売上規模、設備、譲渡理由、希望条件などを匿名で整理します。社名、顧客、図面、金型台帳などを開示する場合は、候補先、目的、範囲を確認し、原則としてNDAと候補先ごとの事前承諾を前提に段階的に取り扱います。
Q3. 金型台帳や図面が整理できていなくても相談できますか?
相談できます。紙図面しかない、補修履歴が職人のノートにある、データが複数端末へ分散している場合も、現物、資料、伝票、担当者を突き合わせ、どこに何があり、誰が判断できるかを確認します。すべてを一度に整備するのではなく、量産継続や価値説明に重要な項目から優先順位を付けます。
Q4. 古い設備が多くても譲渡の可能性はありますか?
年式や簿価だけで判断するものではありません。必要精度、保全履歴、稼働中の仕事、段取り・プログラム、治工具、付帯設備、技能者との組み合わせを確認します。古くても利益を生む設備がある一方、更新投資や移設費が大きな課題になる場合もあります。個別の条件を確認する必要があり、譲渡成立を保証するものではありません。
Q5. 譲渡企業側の手数料は本当に0円ですか?
金型M&A総合センターを通じて新たに相談・契約する譲渡企業向け支援では、当センターが譲渡企業様から受領する相談料、着手金、月額報酬、中間金、成功報酬は0円と案内されています。ただし、他サービスや既存契約、外部専門家への直接依頼費用、登記・税務・法務手続、公租公課などは対象外です。
Q6. 買い手登録にはどのような情報が必要ですか?
会社名、お名前、メールアドレス、検討領域が基本の必須項目として案内されています。希望エリア、投資規模、設備、内製化したい工程、顧客業界、PMI体制が未定でも、分かる範囲で登録できます。登録は案件紹介や成約を保証せず、個別案件の詳細は秘密保持と譲渡企業様の同意を前提に案内されます。
Q7. 従業員の雇用や熟練者の技能を残せますか?
雇用、勤務地、処遇、役割、旧経営者・熟練者の引継ぎ期間などを希望条件として整理し、候補先と協議できます。設計、加工、仕上げ、測定、顧客対応を誰が担うかを棚卸しし、技能移転計画を作ることも重要です。ただし、候補先の方針と従業員本人の意思が関係するため、将来の雇用継続を保証するものではありません。
Q8. 顧客支給の図面や金型も譲渡できますか?
自動的に譲渡できるとは限りません。所有権、秘密保持、利用権、保管・返却、再委託、顧客承認などを個別に確認する必要があります。顧客所有・預かりの金型や支給データを譲渡対象として勝手に扱わず、契約と顧客の意向を踏まえて承継方法を決めます。知的財産や法務の専門判断が必要な場合は、弁護士等へ確認してください。
Q9. 相談から成約までどのくらいかかりますか?
資料の状態、希望条件、候補先、顧客承認、デューデリジェンス、設備・不動産、契約調整によって異なります。短期間で進む案件もあれば、候補先探索や技術・契約確認に時間を要する案件もあります。特定の時期での成約は保証されないため、引退や設備更新の期限がある場合は早めに相談し、現実的な準備計画を立てることが大切です。
Q10. 成約後の引継ぎやPMIも相談できますか?
運営会社の事業内容および相談ページでは、PMI支援と、量産中の型修理、従業員説明、顧客対応、設備投資まで見据えた確認が案内されています。引継ぎの具体的な範囲は個別契約で確認が必要です。成約前から、旧経営者の関与期間、設備・データ・技能の移管、緊急対応、顧客・外注先への説明を計画します。
金型会社の承継は、会社を売るかどうかを決める前の準備が重要です。後継者、設備更新、顧客構成、採用、技能承継に不安がある場合は、まず現在地と守りたい条件を整理してください。社名・顧客名・個別品番を伏せた匿名段階から相談できます。初回フォームには図面番号や未公表の機密情報を記載せず、詳細資料は秘密保持と開示範囲を確認した後に取り扱います。
- 譲渡・事業承継を相談する
- 買い手・譲受企業として登録する
- 無料相談・お問い合わせ
- 運営会社・相談方針を確認する
- 電話相談:03-4560-0084(平日10:00〜17:00)
設備・図面・技能者まで、
次の現場へつなぐ準備を。
金型台帳や資料が整理途中でも、時期が未定でも構いません。会社名・顧客名・個別品番を伏せた段階から、現在地と守りたい条件を確認できます。