当社に実際に寄せられたM&A相談をもとに、関係者のプライバシーおよび秘密保持に配慮し、一部の内容を加工・再構成して掲載しています。
相談の背景
ダイカスト金型の溶損補修や肉盛り修理を行う会社から、鋳造グループへの承継を検討する相談がありました。型修理の外注待ちと生産計画への影響を踏まえ、補修拠点としての機能をどう説明するかが論点です。ショット数や補修履歴が顧客側にも散在していたため、手元の資料だけでは分からない部分を整理する方針としました。
重視した条件
重視したのは、補修技能者の継続と、鋳造現場との連絡ルートを含む引継ぎです。設備を保有することと緊急修理に対応できることを分け、受付、現場確認、見積、納期回答の担当を確認することとしました。雇用や代表者の関与、顧客への説明順序も条件として整理し、候補先の保全部門との役割分担を検討しました。
整理した論点
代表的な修理案件をもとに、溶損、焼付き、割れ、冷却不良への対応履歴を匿名化して整理する準備を検討しました。ショット数、肉盛り履歴、冷却設計と補修内容を対応させ、顧客側への確認が必要な資料を分けます。図面や加工条件は秘密保持と閲覧範囲を確認し、説明に必要な部分から段階的に示す方針としました。
検討の方向性
候補先の工場と補修技能者をどうつなぐかを検討し、緊急対応の窓口と情報の引渡し方法を整理する方向をまとめました。現在の補修実務と候補先が担える範囲を確認し、対応時間に関わる課題も検討します。顧客への説明内容も含め、型の状態を判断する資料と現場の連絡体制を引き継ぐための相談となりました。