当社に実際に寄せられたM&A相談をもとに、関係者のプライバシーおよび秘密保持に配慮し、一部の内容を加工・再構成して掲載しています。
相談の背景
賃貸工場でマシニング、放電、研削を行う金型会社から、事業と設備の承継についてご相談をいただきました。工場の不動産を所有していないため、事業を引き継いだ後も同じ場所で操業できるかが大きな確認事項でした。近隣で拠点の拡張を考える製造会社との連携を視野に、設備そのものと、工場を使い続ける条件を分けて検討しました。
重視した条件
重視したのは、加工や補修の対応を止めないために、現在の拠点を利用できる条件を把握することです。賃貸借契約の更新や貸主への確認が必要な事項を整理し、継続使用を当然の前提にしないようにしました。設備を移す場合についても、移設費用だけでなく、搬入や稼働再開に必要な準備、従業員の働く場所を確認する方針としました。
整理した論点
契約書と設備配置を照らし合わせ、設備基礎、電源容量、搬入経路、コンプレッサーなどの状況を確認事項にしました。近隣への対応や設備の所有関係も整理し、拠点を維持する案と一部工程を候補先の工場へ移す案を比較しました。設備リストに記載された機械だけでなく、稼働を支える工場側の条件も併せて説明する必要がありました。
相談を通じて整理した方向性
相談を通じて、貸主への確認と現場の条件整理を先に進め、候補先と工程の配置を検討する方向を整理しました。引継ぎに向けては、現在地で続ける工程、移設を検討する設備、顧客への納期回答を担う担当者を確認します。契約上の扱いと実際の作業環境の双方を確認し、操業継続に必要な条件を共有してから具体的な承継方法を検討することにしました。