当社に実際に寄せられたM&A相談をもとに、関係者のプライバシーおよび秘密保持に配慮し、一部の内容を加工・再構成して掲載しています。
相談の背景
代表者の引退に向け、廃業も選択肢として考える金型補修会社から相談がありました。近隣の機械加工会社を候補に、量産中の型を修理する窓口を引き継げるか検討しました。会社を続ける方法、株式譲渡、必要な資産や契約を選ぶ事業譲渡、廃業に伴う返却や整理を比べ、何を残し何を移すか整理することが主題です。
重視した条件
重視したのは、候補先の受入能力を確認する前に補修対応の継続を約束しないことです。型種、加工機の寸法や精度、仕上げ・検査の担当、外注先、緊急修理の受付を照らして確認します。従業員の意向や雇用条件、代表者の支援範囲、顧客への説明時期も、価格とは別の条件として検討する方針としました。
整理したポイント
自社設備と顧客所有型、預り品を台帳で区分し、保管、移動、返却に必要な確認を整理しました。未完了の補修受注は工程の進捗、納期、検収、前受金・未収金、不具合対応の負担を分けます。借入、リース、工場の賃貸借、個人保証も確認項目とし、事業を譲れば債務まで解消するという前提を置かず準備する方針です。
引継ぎに向けた確認事項
引継ぎでは、受付、見積、作業、請求、不具合対応の担当を決めるための資料をそろえます。移設や体制変更で受けられない業務があれば、代替対応と連絡方法も検討します。顧客には対応範囲と変更点、未確定事項を分けて説明し、廃業と承継それぞれに残る作業や負担を比較する相談となりました。