当社に実際に寄せられたM&A相談をもとに、関係者のプライバシーおよび秘密保持に配慮し、一部の内容を加工・再構成して掲載しています。
相談の背景
海外製金型の受入、手直し、国内補修に強みを持つ会社から、補修機能の承継についてご相談をいただきました。海外で製作された型の立ち上げ時に不具合が生じ、国内で迅速に対応する役割が求められていました。海外調達と国内量産の両立を目指す製造メーカーとの連携を視野に、現場の対応力をどのように伝えるかが出発点となりました。
重視した条件
重視したのは、設備を引き渡すことに加え、顧客工場からの問い合わせを受け、型の状態を確認して補修方法や納期を判断できる体制を残すことです。代表者や技能者が担っている役割、国内の保全拠点として対応できる範囲、顧客への説明時期を確認事項にしました。対応可能な作業と、追加の情報が必要な作業を区別して伝える方針です。
整理した論点
海外図面が不足している型や、材質情報が曖昧な型では、補修工数を読みづらい点が課題でした。代表的な案件について、改造内容、不具合の傾向、対応時間、納期の記録を照合し、図面だけでは分からない判断の根拠を整理しました。顧客名や図面の開示は段階を分け、候補先が確認する範囲と資料の扱いも検討しました。
相談を通じて整理した方向性
相談を通じて、海外調達型の受入から補修・改造までの流れを示し、候補先と国内保全機能の役割を確認する方向を整理しました。引継ぎに向けては、受付、現場確認、見積、部品手配を誰が担うか、補修履歴をどのように共有するかが残る確認事項です。設備や図面に加えて担当者の判断を引き継ぐ方法を検討することにしました。