当社に実際に寄せられたM&A相談をもとに、関係者のプライバシーおよび秘密保持に配慮し、一部の内容を加工・再構成して掲載しています。
相談の背景
借入の負担や設備修繕費によって資金繰りが厳しい金型会社から、事業を残す方法についてご相談をいただきました。赤字が続く一方で、補修案件や一部の量産品番は残っていました。受注基盤や技能者に関心を持つ同業グループとの連携を視野に、会社全体の数字だけでなく、引き継げる業務と運営に必要な負担を分けて確認することが課題となりました。
重視した条件
重視したのは、従業員の雇用と継続案件への対応を考えながら、必要な費用や債務を見落とさないことです。設備を使い続けるための修繕や投資、リース、未払の状況を確認事項としました。事業が残れば資金繰りも解決すると見込むのではなく、候補先が検討できるよう、現状と今後必要な対応を説明する方針です。
整理した論点
継続案件の売上と必要経費、通常の事業運営で見込む収益力、設備を是正する費用を分けて整理しました。債務やリース、未払については資料を照合し、株式譲渡と事業譲渡で引継ぎの範囲がどう変わるかを検討しました。残る量産品番や補修依頼を支える担当者も確認し、設備と人材の双方から承継可能な範囲を考えました。
相談を通じて整理した方向性
相談を通じて、必要な設備対応と継続案件を整理した資料を基に、候補先と取引方法を比較する方向を確認しました。引継ぎに向けては、従業員の役割、顧客への説明、受注中の案件の対応、関係先との調整を具体化する必要があります。債務や雇用の扱いを確定事項として示さず、確認が済んだ内容と残る課題を分けて検討することにしました。